浴槽のひび割れや長年の使用による汚れなど、これらを解決するにはユニットごと入れ替えるのが一番ですが、予算の都合上そうすんなり進めないケースも多いかと思います。
浴槽のみの新品交換も、周りのタイルをどうするかなどの問題が出てきたり… そうした時の代替案として浴槽リメイクという方法があります。
浴槽リメイクとは、浴槽を交換せずに、特殊なコーティングを施すことでリメイク(再生)させる方法です。費用は全面取り替えの1/3ほど、工期は1日~2日で済みます。
年末にパソコンのフォルダを整理していたら、昨年試した浴槽リメイクの施工写真が出てきたので、需要があるかどうかは分かりませんが紹介したいなと思います。
人造大理石の浴槽ですが、循環口から割れが生じているのが分かるかと思います。浴槽内で一番熱を持つ部分になるので、古くなるとここが悪くなりやすいそうです。
従来よりも浴室塗装樹脂の密着性能をアップさせる新工法で、特殊な専用塗料と確かな施行技術が必要だそう。
塗装しない箇所は念入りに養生を行います。ファイバー(ガラス繊維)施工でひび割れをしっかり強化し補修していきます。
養生とマスキングが終わりました。次はいよいよコーティングです。
FRPと同じ素材の特殊樹脂でコーティングを施していきます。約1時間の塗装で、耐久性の高い表面に蘇らせていきます。
養生を剥いだら後は仕上げ。肌触りがよくなるよう表面をきれいに磨いていきます。
施工完了しました。
表面はすごく滑らかです。陶器のようなさわり心地で、一つの素材をプレスして作ったような仕上がりで非常に満足しました。
バスリメイクは、一戸建て・マンションといった一般住宅に限らず、全国のホテルでも採用されているそうです。工期が短ければ短いほど、宿泊客の回転率を下げなくてすむわけですからね。